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『「目的思考」で学びが変わる』:書評

 

 

 

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工藤勇一さん/多田慎介さん著書の、『「目的思考」で学びが変わる』を読みましたので、感想を書いていきます!

 

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

 

 

 

 

みなさんは千代田区麹町中学校の工藤勇一校長をご存知でしょうか?

 

恥ずかしながら、僕はこの本に出会うまで知りませんでした。

 

この本に出会ったのは、澤円さんのSNSやvoicyで紹介されていたことがきっかけです。

 

voicy.jp

 

voicy.jp

 

僕は普段から学生とふれあう機会がないので、正直『教育』は全く分かりません。

 

でも、分からないからこそ、自分が『昔に受けた教育』と『今の教育』がどう違うのか・どう変わったのかを知りたいと思いこの本を手に取りました。

 

 

『目的思考』を読んで、残念だったことと素晴らしいことの2つを感じました。

 

 

まず残念だったこと

 

僕が20年前に受けた教育と今の教育が対して変わっていないことが残念でした。

 

本を読んで感じたのが、昔も今も先生は『生徒に言うことを聞かせて縛りつけている』のだということです。

 

 

9~10時は席に座って先生が黒板に書いたことを丸写ししなさい

 

10時~11時はこの授業を受けなさい

 

テストでいい点数を取りなさい

 

先生の言うことを聞きなさい

 

我慢しなさい

 

 

これだけ時代が変わっても、教育現場は昔のまま変わっていないことに、とても残念な気持ちになりました。

 

 

その半面、読んでて嬉しいこともありました。

 

本当に生徒のことを第一に思い、心から日本の教育現場を変えていこうと思い、本気で取り組んで変えてしまう素晴らしい人がいることを知れたことです!

 

それが、この本に出演されている工藤勇一校長です。

 

 

『目的思考』では

 

これまで工藤校長が教育現場でどんな変革を行ってきたのか

 

どんな思いで多くの人と話し合ってきたのか

 

行政まで変えたその気持の根源とは

 

 

本のなかのほとんどが、インタビュー形式になっており、とても読みやすくイメージがしやすい文章になっています。

 

読み終えた後に『僕が中学生の時に、こんな先生がいたらな・・・』としんみりなってしまいました。

 

過去は願っても戻らないですが、『もし自分が麹町中にいたらな』なんてイメージしながら読んでもとても楽しい本です。

 

 

工藤校長は様々な問題解決に力を入れられていますが、その中でも僕が特にすごい改革だなと思ったのが

 

『固定担任制の廃止』と『全員担任制の導入』です。

 

 

これまでの常識ですと、1クラスに1人の担任がつくことが当たり前でしたが、麹町中ではすべてのクラスの担任が毎週変わるのです。

 

 

これって凄くないですか!?

 

目的としては、生徒たち一人一人に『あの先生に相談してみたかった』というチャンスが巡ってくることです。

 

また、先生も一人の人間であり、得意分野があります。

これまでは一人の先生がクラスの全員を見るというやり方から、一人の生徒の複数の先生がチームを組み取り組んでいくことで、生徒にとって大きな価値に繋がっていくそうです。

 

この取り組みを見て、本当にすごいことだなと感じ、もし自分が中学生の時だったらどんなに助かっただとうかと思いました。

 

恥ずかしながら僕は、あまりいい学生生活を過ごした記憶がありません・・・

 

まわりと合わないなと思ってた時期もありましたし、誰に相談していいのか分からないときもありました。

 

麹町中のやりかたがどの学校にもどの生徒にも100%正しいとは限らないかもしれませんが、それでも一人でも多くの悩んでいる子供たちを救えるのなら、とてもすばらしい取り組みですよね!

 

また、子供たちに『自ら考えさせ行動させる』『自律の力を身につけさせる』そんな教育にも力を入れていらっしゃいます。

 

なんと、修学旅行や運動会などは、全て生徒たちだけで決めさせるというのです!

 

これもまた凄い改革だなと思います。

 

修学旅行なら、決められたコースを決められた時間で回ったり

 

運動会なら、決められた種目を決められた順番でやるなど

 

全て先生や大人が決めてきたことを、子供たちが従って行動していたのに対し、麹町中では先生や大人は一切口出しせずに、子供たちに任せて自由にやらせるのです。

 

その分、子供たちは自らで考え、決して人のせいにすることなく、どうすればやりとげられるのか?どうすれば楽しめるのか?誰の目線で行うのか?など大人顔負けの議論をしながら決めていくのだそうです。

 

 

凄いですね。

僕が15歳の時なんて鼻水垂らして袖がガビガビでしたよ。

 

 

 

最近、働きながら思うことがあります。

 

それは、今の子供たちから見て働いている大人はどう見えているのか?

 

僕は、今の子供たち・これからの子供たちに『大人って楽しそうだな!』と思ってもらえる仕事を見せてあげることが、今の大人がやることだと思っています。

 

大人が死んだ目をして通勤をし、嫌々仕事をしているところを見せていたら、子供たちは将来に絶望してしまいます。

 

『大人も楽しいぜ!』って子供たちに胸を張って言える、そんな社会を作っていきたいと思っています!

 

 

そんな思いがあるなか、『目的思考』の中でも、同じようなことが書いてありとても嬉しかったです。

 

『世の中まんざらでもない。大人って素敵だ!』

 

この言葉だけでもなんだかワクワクしませんか!?

 

もし同じ気持ちを少しでも持ってもらえる方がいらっしゃたら

 

ぜひ『「目的思考」で学びが変わる』を読んでみてください!

 

工藤校長の熱い気持ちが伝わってきますよ!

 

 

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦

「目的思考」で学びが変わる?千代田区立麹町中学校長・工藤勇一の挑戦