資本家マインドセット/三戸政和:書評
三戸政和さん著書の『資本家マインドセット』を読みましたので、感想を書いていきます!
皆さんは、下記の違いを言語化できるでしょうか?
- 経営者
- 資産家
- 資本家
恥ずかしながら僕は、なんとなくのイメージはできても、人に説明できるほどの言語化はできていませんでした。
ちなみに僕のイメージだと
経営者
社長とかCEOとか、とにかく会社で一番偉くて最終的な決定権を持っている人
資産家
お金いっぱい持ってて、お金の運用している的な
資本家
?????????
という、ポンコツな脳みそのイメージですが『資産家マインドセット』を読んで、完璧までとは言えませんが、自分の中で腹落ちをすることができました!
特に『資本家』とは聞いたことはあるものの、実際に何をやっている人で、何を基準に『資本家』と読んでいるのかは、これまでははっきりとは分からなかったです。
本書で三戸さんは資本家のことを
好きなことを、好きな人と、好きなようにやる人。
と位置づけられています。
読み進めるとその意味が分かってくるのですが、決して自由気ままにやりたいことだけをやって生きるというわけではなく、『他人の時間』を生きるのではなく『自分の時間』だけに生きていくことなのです。
そのためには『黄金の卵を生むニワトリを持つこと』
しかも一羽ではなく複数羽
そして資本家として大事なのは、自分の時間を切り売りした時給で働くのではなく、いかに人を使って稼いでもらう仕組みを作れるか。
人を使うと言っても、過酷な労働条件でむやみにこき使うという意味ではなく、誰がやっても一定の成果が挙げられるマニュアルを作ることで、その場に自分がいなくとも、事業が回り人に稼いでもらう『お金を生む仕組み』を作るのが、資本家の仕事なのです。
そこで三戸さんが行っている事業として紹介されているのが
高い価値を持った中小企業を買うという方法
いや、正直そんなこと普通のサラリーマンができるのか!?
と、読んでいる途中で思ってしまいました。
ただこの本では、本当に詳しいサラリーマンが会社を買う方法という内容よりは、タイトルの通り『資本家になるためのマインドセット』いわば『考え方』や『生き方』が書かれている本です。
もし、会社を買うためのノウハウを学びたいのであれば、同じく水戸さんが出版されている
『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』
『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編』
を読まれることをオススメします。
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書)
- 作者: 三戸政和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/04/20
- メディア: 新書
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サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 会計編 (講談社+α新書)
- 作者: 三戸政和
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2019/02/22
- メディア: 新書
- この商品を含むブログを見る
僕自身が今のところ『資本家』になろうという思いはないのですが、その考え方や生き方というのは、本当に勉強になりますし、知っていて損は全くないです。
自分にもそんな事業ができたらな・・・
と、思う一方、一歩踏み出すだけでできるんじゃないだろうか?
という、不思議な感情も湧いてきました。
だからと言って、手を出せば全員が成功するわけではないですし、手を出さなければ成功することもありません。
要は、最初に手を出して継続できた人が成功する世界なのだと感じました。
恥ずかしながら、僕には一歩踏み出して手を出す勇気はありません。
しかし、『資本家』の考えや生き方については学ぶことができたのは、とても大きな収穫です!
もしかしたら、この先の人生で『資本家』として生きることも、全くないとは言い切れないかもしれない。
なんにせよ、たとえサラリーマンとして生きていくとしても、自分がやりたいこと・熱量を持って取り組めることには、全力を尽くして、決して他人の時間で生きるのではなく、自分の時間で楽しく生きていく!
そんな心構えを教えてもらえる、素晴らしい一冊でした!