THE TEAM/麻野耕司:書評
麻野耕司さん著書の『THE TEAM』を読みましたので、感想を書いていきます!
みなさんの仕事はチームで行うことが多い仕事でしょうか?
おそらくどんな人であっても、1~10まで全て一人で完結して仕事をしている人っていないのではないでしょうか?
社内だけではなく、社外や他者と共同することもあることを考えると、少なからず必ず『チーム』を組んで、仕事をしているのではないかと思います。
そんな『チーム』で仕事をすることに、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
- 部下や後輩が思い通りに動いてくれない
- 上司や先輩の指示が曖昧で分からない
- ビジョンや方針が上手く伝わっていない
- チーム全体のモチベーションが上がらない
これだけではない悩みってきっとたくさんありますよね?
『THE TEAM』を読めば解決できます!
なぜならば、この本では、これまでの『気合い』・『頑張り』・『経験』・『精神論』でチームを語るのではなく
全て『法則』によって目指しているチームの作り方や、メンバーのモチベーションの上げ方まで、分かりやすい数式や図によって算数的な再現性をもって書かれているので、とても実践しやすい内容となっています!
また、これまで『あたりまえ』や『常識』とされていたチームの考え方にも疑問がなされていて、その誤解を解きながらも『ではどうすればいいのか?』が丁寧に書かれています。
例えば
- 『多様なメンバーがいるチームがいいチームだ』
- 『チームはコミュニケーションが多ければ多いほど良い』
- 『みんなで話し合って決めるのがいいチームだ』
- 『リーダーが情熱をもってメンバーに語りかけるのがいいチームだ』
どうでしょうか?
こんなセリフ聞いたことないですか?
僕は実際に聞いたことがありますし、よく社内では『どんどんコミュニケーションをとっていこうぜ!』とか『とりあえずミーティング』みたいなことが多かったです。
上記が間違っているわけでは無いのです。
ただ、それが『あたりまえ』や『常識』『正しい』と思ってしまっていると、実はメンバーのパフォーマンスを著しく下げてしまう要因にもなっている可能性があります。
『THE TEAM』では5つの法則と4つの構成で組まれた内容になっています。
法則
A:Aim(目標設定)
B:Boarding(人員選定)
C:Communication(意思疎通)
D:Decision(意思決定)
E:Engagemeny(共感想像)
上記の法則一つ一つに、下記の構成で書かれています。
構成
M:Method(法則)
E:Episode(具体的事例)
A:Action checklist(チェックリスト)
T:Theory(学術的背景)
このように分かりやすく各項目に分けられていることから、これまでの『精神論』や『経験則』でチームを作るのではなく、『法則』と『理由』が書かれているので、再現性がとても分かりやすく、自身のチームに取り入れやすい内容となっています。
また、『チームを法則によって作る』と言う内容なので、上司やリーダーに向けた内容かと思いきや、読んでいくと、メンバー一人一人のマインドセットや行動にも落とし込めることが書かれているので、どんな人にもオススメの一冊となっています!
さらにチームを誰もが想像しやすいスポーツで4つのタイプに分けており、そのスポーツに例えているのが素晴らしくわかりやすかったです!
- 柔道団体戦型
- 駅伝型
- サッカー型
- 野球型
どれが正しくてどれが悪いということではなく、自分のチームはどの『型』のアプローチが合っているのか?
また、絶対的にその『型』に合わせなくてはいけないわけではなく、そのプロジェクトやチームの方向性などによっては、柔軟に対応していけるのではないかと感じました。
今のチームで悩んでいる人、これからチームを作ったり育てていこうとしている人、上司やリーダーではないけれど自分からチームを変えていこうとしている人
『THE TEAM』で書かれている
-
5つの法則
-
4つの構成
-
4つの型
を実践すると、きっとあなたのチームは最高のチームに変わるはずです!
ぜひ読んでみてください!