話題の『OODA』とは一体なんなのか!?
前回の記事では『PDCA』を疑った記事を書きましたが、最近聞くようになった『OODA』について今回は書いていきます!
そもそも『OODA』を聞いたことがない人はいるでしょうか?
恥ずかしながら、僕はつい最近知りました。
ネットや本で調べると、とても興味深い内容でしたので、サクッと要点をまとめてみたいと思います。
まず、『OODA』を分解してみると
O:Objective(観察)
O:Orient (仮説構築)
D:Decide (意思決定)
A:Act (実行)
となります。
なにやら、PDCAよりちょっと難しそうな単語が並んでいますが、内容はとてもシンプル!
そもそも『PDCA』と『OODA』は似て非なるものであり、どちらが優れているとかどちらが劣っているかというわけではなく、使い分けが大事になってきます。
調べてみると、もともと『PDCA』は工場などの生産ラインで利用されてきた経緯があります。
決められた工程の中で、以下に効率よく可動し生産性を高められるかに特化した考えであり、同じことを繰り返す業務の改善に適しているのです。
それに対し、『OODA』は常に状況が変わっていく現場での臨機応変な『意思決定』がものをいう中でこそ特化した考えであり、スピード感が求められる今の時代に合っていると言われています。
もともと『OODA』が生まれたのは、朝鮮戦争の時にアメリカの軍事戦略家であるジョン・ボイド氏が提唱した方法と言われており、生きるか死ぬかの先が見えない状況下で、いかにすばやく現場での意思決定ができるかを突き詰めた方法です。
このスピード感が今のビジネスモデルにも使えると話題になり、PDCAの次世代の考え方と言われ評判になっています!
つまり、『PDCA』と『OODA』は比べるものではなく
PDCA:すでに目標や工程が決まっていることに対し改善をする目的
OODA:目標は決まっているが工程が不明確な時の即行動を目的
このように使い分けが大事とういことです。
『PDCA』はこれまで何度も聞いたことがあるので、その内容はなんとなくでも理解できるかと思いますが『OODA』も分かってしまえば、そんなに難しいことではありません。
O:Objective(観察)
まずはよく観察します。
しかし、ただ見ればいいというわけではなく
例えば
- 相手がいまどのような状況なのか?
- 自分はどのような気持ちなのか?
- ライバル会社の動向は?
など、見るというよりも状況判断や情報収集といったほうが分かりやすいですね。
まずは、今現在の分かる情報をとにかく集める。
これがポイントになります!
O:Orient (仮説構築)
集めた情報を基に仮説を立てます。
- 相手は今、悲しんでいる
- 自分は今、イライラしている
- ライバル社はA商品に力を入れている
観察で手に入れた情報をデータ化し分析することで、仮説を立てていきます。
ここで決めつけすぎてしまうと間違った結果になってしまいますが、それも『OODA』の一環です。
PDCAも何度も回していくように、OODAも何度も回すことで精度が上がっていきます。
D:Decide (意思決定)
情報取集をし仮説を立てたら、意思の決定をします。
- 悲しんでいるから、なにか楽しいことをしてあげよう
- イライラを収めることをしよう
- ライバル社のA商品以上の物を作ろう
最後の行動に向けて、なにをするのかを明確にしていきます。
どうするのか?どうしたいのか?なにをするべきなのか?なにをしてあげたいのか?
おそらく解決策は一つだけではないはずです。
多くの考えが出てくる中、なにをすべきなのかを明確にすることで、最後の実行が迷いなくできるようになります。
A:Act (実行)
ここまで来たら、あとはやるだけです!
- 遊びに行く計画を提案したり、プレゼントをあげる
- ストレス発散になる運動をする
- A商品以上のクオリティの物を作る
しかし、ここで全てが上手くいくとは限りません。
上記でも書いた通り、PDCAと一緒でOODAも何回も回してみて初めて結果が出るのです。
プレゼントしても機嫌が直らないのなら、その方法が間違っていたのか、もしくはプレゼントの内容がよくなかたのか?
運動してみたけど、まだストレスが残っているなら、違う運動がいいのか、そもそもストレスの原因をつぶしたほうがいいのか?
A商品に敵う物を作ったが売れなかったら、売り方が悪かったのか、別の商品を作ったほうがいいのか?
などなど、OODAを回す要因はいくらでもあります。
ただ、PDCAと違うのはそのスピード感です。
目標はあってもその工程や、やり方が分からなかったりするときに、PDCAでは最初のPlan(計画)で考えすぎて、止まってしまうこともあります。
そこでOODAを使うことにより、現状把握から行動までを素早く行うことができ、気づきや改善にいち早く取り組むことができるようになります!
冒頭で書いた通り、『PDCA』と『OODA』は似て非なるものであり、どちらが優れているとかどちらが劣っているかというわけではなく、使い分けが大事になってきます。
今、あなたが行っている仕事や悩んでいることと照らし合わせて、上手く使い分けてみてはいかがでしょうか?
もしかたらOODAに切り替えるだけで、悩んでいたことが素早く解消できるかもしれません!