マンガでわかる外国人との働き方/ロッシェル・カップ&千代田まどか
ロッシェル・カップさんと千代田まどかさんの共著『マンガでわかる外国人との働き方』を読みましたので、感想を書いていきます!
マンガだから簡単な内容かと思いきや、めちゃめちゃ深い内容でした!
内容が難しいわけではなく、奥が深いと思える一冊です。
ただ、先にお伝えしておきたいのは
外国人が全て正しくて、日本人が全て間違っているというわけでは無いことです。
外国人には外国人のいいところ、日本人には日本人のいいところがあります。
例えば、『空気を読む』ということ。
日本人は自分の意見より相手の意見を尊重したり、積極的な発言は控える傾向にあると思います。
しかし、外国人にはこれが理解できなく『なぜ自分の意見を言わないのか?』とも捉えられており『自分の意見が無い』のであれば、本来は会議の場にいなくてもいいかもしれません。
ただ、『空気を読む』ことをいい面で捉えるのならば、相手の意見や考えを尊重しているとも言えます。
ここも難しいところですが、相手の意見をまず聞いた上で自分の意見を言えればいいのですが、日本の縦社会文化のなかではトップダウンが強く、上司や相手に嫌われないようにと『YESマン』が多いのも事実だと思います。
これも根本から言うと、日本の教育方針に遡ってしまいますが、『先生の言うことは絶対』『じっとして人の話を聞く』『相手の気持ちを尊重して意見を言い合わない』などの教育を受けていることも、問題の一つではないかと感じます。
『働き方』にしても、日本人は『計画通りに完璧にこなす』ことに対し外国人は『まずはやってみる、問題があれば改善していく』というスタイルです。
これもどちらがいいか悪いかではなく、これまで国が歩んできた産業や文化の違いからくるものだと感じています。
ちょっと話がずれてしまいましたが、この本では、そんな『日本人と外国人の働き方の違い』を、マンガと解説でとても分かりやすく書かれていて、めちゃめちゃおもしろいです!
冒頭で書いた通り、外国人が全て正しくて、日本人が全て間違っているというわけでは無く、あくまで『働き方の違い』を伝えてくれることで、今現在、職場で外国人と一緒に働いている人や、これから一緒に働くかもしれない人の手助けとなる内容になっています!
そういった思いで、ロッシェルさんとちょまどさん(千代田さんのニックネーム)は、1年半も時間をかけて書いてくれたのではないかと感じています!
日本の働き方は、これまでは合っていたと思います。
- 全員が同じレベルで同じことをする
- 決められたことだけをやる
- トップダウンで業務を進めていく
しかし、時代は変わりました。
今は、個人が活躍できる時代ですし、自分の考えや意見が尊重されていく世の中です。
特にグローバル化が進んでいく時代に、これまでと同じことだけをやっていたら、日本は世界から取り残されてしまいます。
日本人のいいところ、世界に通用するところは残したまま、外国人の考えを柔軟に取り入れることで、きっと日本はまだまだ輝ける国になれると僕は信じています!
外国人との働き方を、著者のちょまどさんの実体験を基に書かれているので、とても分かりやすく楽しく読めました!
ぜひお手に取って見ることをオススメしますよ!
ちなみに僕はいまのところ、外国人と働く予定はありませんw